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後白河法皇と建礼門院・・・Pentangle/Fairport Convention

平家物語の最終巻「灌頂巻」の「大原御幸」のくだりで、後白河法皇が、生き残って寂光院に隠棲している建礼門院平徳子を訪ねるシーンは誰でも知ってると思う。

平家追討の院旨を下して、賊軍として平氏を追討させた後白河院がなぜ滅ぼした平氏一門の建礼門院を訪ねたのか、ボクにはどうにもわかなかったので、昔、岩波の古典文学大系と角川の日本古典評釈全注解叢書を買って調べたが、やっぱり分からない。

最近になってようやく気がついた。

そうか~栄耀栄華を誇った国母(安徳天皇の母にして平清盛の娘)の零落した有様を見たいという好奇心のなせる業だったんだな。


法皇が訪れる最初のシーン。

名調子なので少し引用する。


「・・・青葉まじりのをそ櫻、初花よりもめづらしく、岸のやまぶきさきみだれ、八重たつ雲のたえ間より、山郭公(やまほととぎす)の一声(ひとこえ)も、君の御幸をまちがほなり。法皇是を叡覧あって、かうぞおぼしめしつづける。

池水にみぎはのさくら散りしきてなみの花こそさかりなりけれ」(岩波版)


どちらの注釈でも、この歌は「千載集二によれば、法皇が皇子だった時に鳥羽殿で読んだ歌である」としかないが、ボクには壇ノ浦に浮かぶおびただしい平氏の遺体の情景としか思えないのだ。

この歌のせいで、院から大原まで、何時間も輿に揺られて行くほどに好奇心が抑えられなかったに違いないと、気づいたのだった(素人のボクの理解なので、専門家からお叱りを受けるかもしれないが)。

平家物語の2人の対面は綺麗事で終わっていて、これはフィクション。

実際の対面がどんな様相だったのかは謎だ、

それぞれ底本が違うので、写真を並べたが、語句の異動はない。漢字がかな書きになってる箇所だけが異なる。



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岩波版

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角川版

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Pentangle の歌う Willy O Winsbury が今日の話にぴったりだと思う。

Pentangle - Willy O Winsbury

https://youtu.be/nwqP_yoszCE


トラッドなので多くの人が手がけているが、Fairport Convention が歌詞を変えて歌っているので、こちらもどうぞ。

Fairport Convention - Farewell Farewell

https://youtu.be/O8_eFRZP1uQ




今日の写真は嫌われ者のドクダミです。

花はとても綺麗なのだ。


IMGP3170 (600x371)

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マイナーな60年代ビートミュージックと駄洒落、読書レビュー。

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