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不思議な話・・・・The Swinging Machine - Do You Have To Ask




フェルメール「デルフトの眺望」





フェルメールがいつ頃から、なんのきっかけで、日本でこんなにも爆発的な人気を得たのか、ボクは知らない。

少なくとも70年代まで、この画家の名前を知っている日本人は数少なかったと思う。

プルーストの「失われた時を求めて」でたびたび言及されているが、日本人の誰もが知っているこの小説を読み通した日本人読者もまた稀なので、プルーストの影響とは考えづらい。

小説のほうでは、最初の頃の主要な登場人物スワンがフェルメールを研究していることになっているし、後半では「デルフトの眺望」の詳細な記述がある。


日本で大評判の「真珠の耳飾の少女」についての記述はない。


なんでこんな話を始めたかというと、澁澤龍彦「異端の肖像」を50年ぶりに読み返し始めたら、「生きていたシャルリュス男爵」という一文に出会ったからだ。

プルーストの登場人物の中でも一番重要な、貴族の中の貴族の家系を誇り、美と倒錯の中に生きた最重要人物だ。

シャルリュス男爵のモデルの1人になったとも言われるロベール・ド・モンテスキウ・フザンサック伯爵についての一文だ。

まだプルーストやユイスマン「さかしま」を読む前だったせいだろう。全く覚えていなかった。


覚えていなかったといえば、「ヴァテック」を著したベックフォードに関する一文もあった。仏文の澁澤さんがベックフォードに言及したのは「ヴァテック」がフランス語で書かれたためだろう。

勢いでルイスの「マンク」にも触れているが、このベックフォードに関する文章も全く覚えていなかった。

後に牧神社の「ヴァテック」や国書刊行会の「マンク」が刊行されたので熱狂したが、別の経路で知り買ったのだけど、刊行に際しては間接的にでも澁澤さんんの影響があったのかも知れず、結局は人生の半分以上は澁澤さんの手のひらのなかで踊っていただけだったんだな~と苦笑せざるを得なかった。
































正月2日、酔ってうたた寝をした。

起きたら喉が痛い。

一発で風邪にやられてしまった。

その日の夜から次の日の丸1日、そして4日の朝10時ごろまで、40時間近く飲まず食わずで寝込んだ。

4日に目覚めたとき、金曜日にもかかわらず土曜日だと思い込み、午前中に病院に行かなければ、と気がせいた。

40時間近く飲まず食わずだったせいか、足元がおぼつかず、玄関へ出るまでに2度ほど尻餅をついた。

不安に思いながらも玄関を開けると、門まで薔薇色の花びらが右に敷かれ、その左隣には黒い花びらが点々と続いている。

考える間もなく、誰かに背中を押されるように玄関から飛び出して黒い花びらの上を小走りに走り出した。

普段なら閉まっているはずの門がその日に限って開いていた。

薔薇色の花びらと黒い花びらは門から先の階段まで延びている。

門が開いていたので立ち止まることもできず、そのまま黒い花びらの敷かれた階段を小走りで駆け下り始めた。

足元が覚束ないのだからこれはまずい、と思う間もなくよろめき、もんどりうって階段から転げ落ちた。

幸いなことに左の鎖骨に罅が入っただけですんだが、何故コンクリートの角に頭をぶつけて死ななかったのか、不思議でしようがない。

悪運の強さだけは天下一品のようだ。

そんなわけでまた死に損なってしまった。

全く不思議な話だ。

























何故だ~と不思議なので、Swinging Machine - Do You Have To Ask で行きましょう。

レコードは66年のこの一枚のみのようだ。












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コメント

No title

フェルメールから”そこ”へ行きつきますか~やっぱり階段に金平糖が落ちていたんですね。
美術の世界にも仕掛け人がいますから誰かが仕掛けたんでしょう、フェルメールはあまり好きではないのですが日本での人気は衰えず、好きじゃあないというと変な人と思われそうだし角が立つのでそっと微笑んで聞いていますが(笑)

No title

大変な新年の幕開け?!でしたね。。。
どうぞ、お大事にしてください。
鎖骨のヒビ!痛そう( TДT)

早く春になって、暖かな日差しのなか、
桜を見るのがいいですね。
(薔薇もいいですが(笑))

No title

じゃむとまるこさん、専門分野ですね。
あまり好きではありませんか。
仕掛け人~そうでしょうね、
いつ頃からこんなに爆発的な人気になったんですか??

ナイス有難うございます~

No title

addisonさん、おお~優しいことを言ってくれるのは君だけだよ~
実際、動かすと痛いので、動かないようにしてます。
寒いのに痛い~!
何もする気になれません。
参ってます。

ナイス有難うございます~

No title

フェルメールの絵美しいですね~本も奥深そうで面白そうです^^
僕は今日インフルAで会社休みました^^
音楽もボーカルがナイス!

No title

ええっ!!鎖骨にヒビ!?
うわぁ大変だったじゃないですか!Σ( ̄□ ̄;)
左手がどうのこうの…って感じだったので指の骨折か火傷かなって思ってたのよ(>_<)
階段から落ちて鎖骨にヒビとは一大事でしたね
救急車出動でしたか?

ブログ文は相変わらずのshoさんワールドなので頭のダメージは大丈夫そうね♪
誰か守ってくれてる人がいるのでしょうね(^ω^)

痛みは治まったのでしょうか?
ヒビの回復はまだまだ先だと思うのでおとなしくしてて下さいね
ヒビが治ったらリハビリ頑張らないとですよ!
リハビリは痛くてシンドイと思うけと根気強く頑張ってね!

早咲きの梅?
綺麗です~
ポチン☆

No title

ゴールドさん、インフルですか~流行ってるそうなのでお大事にしてください。
去年の暮れも上野でフェルメール展があったそうだけど、十重二十重の行列だったそうです。
ヴォーカルが気に入りましたか~!
ナイス有難うございます~

No title

おぉ、なんと不思議な話;
しかも花びらが続いているだなんて~!
でも、もっと大怪我にならなくて良かったわね;
これからゆっくり回復して行きましょう~♪
映画のチューリップ・フィーバーもフェルメールの絵にインスパイアされたものだったし、これから若い世代にもフェルメールは人気が出そうね('∀`)

No title

チロルさん、もう階段を下りる気力も体力もなくなったので、救急車を呼んで病院まで連れて行ってもらいました。
帰りはタクシー。
何枚かレントゲンを撮って、軽傷だったので一安心したんです。
ヒビが治るには2月まで長引きそうです。
若いと治りも早いんだけどね。
憂鬱。

骨折じゃないから、リハビリはなしの予定です。

早咲きではなくて普通の梅なんだけど、日当たりがいいせいですね。
毎年、年末か年始に咲きます。

ナイス有難うございます~

No title

joeyさん、幻覚を見たんだと思うけど、体が勝手に走り出してたんですよね。
頭の中では止まれ~止まれ~と危険信号を出していたのに。

「チューリップ・フィーヴァー」・・その映画は知らないです。
今度観て見ます。

ナイス有難うございます~

No title

乱歩の「怪談入門」(「宝石」1948~49)でゴシック・ロマンスからラヴクラフトまで紹介していました…

「暴王バテツク」は確かに南柯叢書の予定に含まれていました(大正14年)。実現したのが、春陽堂書店の世界名作文庫(昭和7年)です。

SPARROWの ISN'T IT STRANGEは、カナダからNYに進出した時期のシングルですが、異色作ですね。

カントリー・ジョーの自主盤EPのスぺ―シーな音を連想しました↓
Country Joe & The Fish "Section 43"
https://www.youtube.com/watch?v=qrop2MRtsZE

No title

「失われた時を求めて」はソドムとゴモラ、でストップしています。それも20年前から!お怪我が快方に向かわれているようで良かったです。

なんだか異次元に入ったような雰囲気があるお話でした。

No title

weirdさん、乱歩はやはり斯界の第一人者だったんですね。
知らない話でした。

「ヴァテック」出版の経緯も初めて知りました。
日夏さんが関わっていたというのにびっくりです。
「ヴァテック」に関しては、ベックフォードの秘書が勝手に英訳して自分の名眼で発表したので、檄怒したベックフォードが真実を明かしたのが最初だけど、定本にした英訳本は誰の手になるものだろう??
そこまで詳しく調べたことはないです。

ステッペンウルフもカントリー・ジョーもイメージとは全然異なります。
こうしたスペイシーな雰囲気が当時充満してたんでしょうね。

No title

春車さん、たいていの読者は途中で挫折するんですよ。
しかし最後まで読み通すと違った一面が見えてきます。
ソドムとゴモラは、イチバン悪徳に満ちた巻なので挫折したのかもしれないですね。
頑張って読み通してください。

ナイス有難うございます~

No title

> sho*ha*ng*5さん

何もいいませんが
ご自愛を...

といっても、言うことをきかない(失礼)
タイプ(?)でしょうか。

非礼をお詫びします。m(__)m

No title

まりっぺさん、たしかに他人の忠告よりも我を押し通すタイプです。
お気遣い、有難うゴザイマス~

No title

Samuel Henley訳の翻訳は、小川和夫訳の「異端者ヴァセック」( 新月社, 1946)ですね。

牧野信一の妻と「失踪」した人物同じだと思います↓
https://www.connec.co.jp/makinos/lifetime/life1935.html

昨日たまたま開いた芥川龍之介の本の中に、ルイズ(ママ)の「文句」(ママ)のことが紹介されていて、驚く…

大正11年「秀才文壇」の談話(を基にした)原稿だそうです…

No title

weirdさん、「ヴァテック」英訳して匿名で勝手に出版した秘書というのが、その Samuel Henley です。
この版が後々まで底本だったのかもしれませんね。

小川和夫なる人物も全く知りませんでした。
46年というと敗戦の翌年ですか~ちょっと驚きます。

芥川龍之介も触れてるんですね(びっくり)。
現物が手に入ったかどうかは別にして、英文の世界では戦前から話題になっていたということなんでしょう。
貴重な情報でした。
有難うございます~

いま牧神社版を確認したけど、底本の記述はなしです。

No title

良い本をお持ちですね。
ぜひ触りたい匂いを嗅ぎたい!
それからゆっくりページをめくりたい‼️

『失われた時を求めて』は、結局挫折して、マンガで読んじゃいました(^^;
でも大雑把ですから、やはりまた挑戦したいです。

新年早々異世界に入ってしまったのでしょうか?
赤と黒の薔薇
匂いはしませんでしたか?

お怪我はもう大丈夫ですか?
寒いからご無理なさらないようにね。

No title

Irisさん、この桃源社版の集成、7巻とも全部揃ってますよ~
後に河出から全集が出たので、いまはそちらのほうを買い求める人が多いと思います。

漫画版「失われた~」もあるんですね。
知らなかった。
落ち着いたら再挑戦してください。
ボクは3回は読み通してるから。

幻覚が見えたのも不思議なら、立ち止まれなかったのも不思議です。
思い返すと、何かが仕組まれたみたいに不思議なストーリーになってるんです。
匂いはなかったです。

優しいお言葉、有難うございます~
ナイスも有難うございます~

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Author:showhanng55
マイナーな60年代ビートミュージックと駄洒落、読書レビュー。

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