FC2ブログ

記事一覧

C・I・ドフォントネー「カシオペアのΨ(プサイ)」・・・Droogs




「カシオペアのΨ(プサイ)」、この奇妙なタイトルの本を読みたいと思いながら40年近く経ってしまった。

国書のこの「世界幻想文学大系」は、当時としては高価な値段だったのだ。

古本価格が暴落して久しくなった現在、当時手が出なかった本がただみたいな値段で手に入る。

嬉しい反面、ボクが死んだあと、引き取り手のなくなった書庫の本はただみたいな値段でブックオフに売り飛ばされるか、ゴミとして捨てられるんだろうなあ~と考えると悲しくなる。

が、それも時代の流れだから仕方がないだろう。




ヒマラヤ山中で、語り手は落ちてきた隕石の中から発見した異星人の書物を解読し、その内容を表したのが本書という体裁だ。

ま、19世紀に書かれた原初のSFだと思えばいい。

長く埋もれていたが、1940年代にレイモン・クノーがパリの国立国会図書館を渉猟して発見したという。

日本での翻訳は79年だが、早くも澁澤龍彦先生が72年に「悪魔のいる文学史」で、クノーの発見、そして49年にクノーが「南方手帖」誌に紹介した梗概も含めたこの作家のことを詳述していると訳者あとがきにある。

つくづく澁澤先生存命中に自分という人格を形成できたのは僥倖だったと思う。

埴谷雄高先生が澁澤先生を評している秀逸な文章があるのだけど、それはまた別の機会にしよう。


もとに戻ると、19世紀に書かれたので、今日の目から見れば物理学的にあれ?と思う箇所もあるが、そこは笑って見過ごそう。

内容を紹介するつもりでいたけれど、簡潔にまとめた文章がネットにあったので、アドレスを貼ります。

そちらをお読みください。





表紙のマーブル紙。

79年ならまだ高級紙だったはずだ。






中心に太陽があり、他に、水星と木星の位置にも太陽があるスター星の図。

スター星には4個の衛星があり、イチバン外側の衛星も太陽だ。

つまり太陽も4個あることになる。

残り3個の衛星にもそれぞれ異なった人類が住んでいる。

右ページの書影は原書初版のタイトル頁だという。








奥付。

平成2年に再版されているのが分かる。















この間ブロ友さんから教わった Droogs。

70年代初めから92年まで活動していた西海岸のバンドだそうだが、全く知らなかった。

87年の曲でとても気に入った Countdown to Zero。




彼らに興味を覚えた方は簡単なバイオがあります。

誰でも読める英語で書かれてるのでどうぞ。





90年のヨーロッパツアーのライヴ映像も上がってるけど、音が悪いので興味のある方だけどうぞ。

かっこいいバンドだと分かります。
















スポンサーサイト



コメント

No title

こんばんは〜

なんとも奇想なSFで面白そうじゃないですか!雑誌のムーミステリーブックスみたいなの男は好きだと思うんですよ!

夢があって良いなぁ〜、読みやすく現代語感覚に修正してくれないかなぁ。

バントも70年以降だと耳馴染み良いんですよ〜、僕も知らないバントですが、良いですね!

No title

マーブル!
素敵なデザインの本ですね🎵
なかなかSFを読むことがないんですが…
(;^_^A
解説を読んだら面白そうでした。

個人的には、埴谷雄高vs吉本隆明の
「コム・デ・ギャルソン」論争が気になります(笑)(^^;

No title

世界幻想文学大系、私は魔術師W・S・モームがお気に入り('∀`)
茶のマーブル模様でした♪このシリーズの作品は他も読んでみたかったので、これを発見できたら読んでみよう~♪
Droogs、尖った感じがたまらなくカッコイイわね♪♪
ライヴも良かったわ♪♪

No title

addisonさん、このシリーズ、奥付ページを見てお分かりのように、本文も二色刷りで、端っこにある柱が全部の左右ページにあるんですよ。
SFと言ってもいいし、ファンタジー小説と言ってもいいです。

「コム・デ・ギャルソン」論争・・そうそう~そんな話があったのを思い出しました。
中身は知らないけどね。

ナイス有難うございます~

No title

joeyさん、「魔術師」は第Ⅰ期ですね。
これは買える値段だったけど、読んでないです。
「放浪者メルモス」や「マンク」の方に目が行ってたから。
かえって今のほうがボクには面白く読めるかもしれないので、探してみましょう。
このバンドのライヴ、音がもう少し良ければ、最高の映像ですよね。

ナイス有難うございます~

No title

Droogsは本国ではあまり人気がなく、Euro、特に東ヨーロッパには熱狂的なファンがいるとか↓
http://www.thedroogs.com/laweekly.htm

Rich Albin and Roger Clay(実は兄弟)は、ドイツ生まれ。陰影のあるサウンドもそのせいかも…

The Droogs - Webster Field (1986)
https://www.youtube.com/watch?v=1Md2wHmWzWI

No title

weirdさん、「異端の肖像」じゃなく、「悪魔のいる文学史」です。
指摘がなければ気づかずにいたままでした。

「悪魔のいる文学史」は持っていないので読んでないんだけど、「プサイ」については何年に書かれた文章なんだろうか?
目次を見ると「小ロマン派群像」の1編があるので、この中で取り上げられているんだと思います。
ドノエル版の72年は偶然の一致では??
渋澤先生なら、別の方向からこの作家と作品のことを知っていたと思います。

「アルクトゥルスへの旅」は全く視界に入っていなかったけど、お2人がイチオシにするような異色作なら面白いに違いないので、探してみましょう。

No title

「悪魔のいる文学史」は、1970年代初期のユリイカに連載されていましたね。

薄い時代でしたが、内容は充実していました(由良君美、植草甚一連載あり)。今はアニメ等が中心なので縁がなくなった…

RogerとRichard兄弟のファミリーネームは、Zumwalts、ズムウォルツ?

MTⅤ風の演出は今一つですが、演奏のシーンはカッコいい映像

Call Off Your Dogs 'The Droogs'
https://www.youtube.com/watch?v=i-QzPfPAiHk

No title

こんばんは!

カシオペアのΨ(プサイ)...φ(・ω・)メモメモ

これも機会があれば読んでみたいと思います♪

自分は四谷シモンさんが語る澁澤さんの動画を見てました。

彼の世界に染まった世代が羨ましいですね。機会があれば
お墓参りしたいくらいな方だと思います。

Droogs!

へぇ~♪ライノの Saturday Night Pogoっていうコンピは
密かに探してました(笑)

Countdown to Zero のこういう音の感じはかなり好きです。
ライヴは勢いがガレージな感じでカッコイイですね♪

No title

当然ながら、この本は読んだ事はありませんが、出版社は国書刊行会なんですね。

暗黒、怪奇、幻想、....という言葉が想い浮かびました。もう40年以上の昔のことですが、この分野に少々興味がありました。

No title

ぶーさん、四谷シモンには80年代初めに一度だけ会ったことがあります。
もう人形作家としての彼だけど。

澁澤さんはこうしたアングラ表現者を認めていた人なので、人づてに聞いた話では、訪ねてきた土方巽に碁盤の上で踊れと命じて、彼は碁盤の上だけで澁澤さんを感嘆させるような踊りを披露したそうです。

ボクもつい最近 wierd さんに教わったばかりだけど、すっかり気に入りました。
1枚は手に入れたいですよね。

ナイス有難うございます~

No title

「悪魔のいる文学史」の小ロマン派群像に紹介されていますが、この時点ではクノーのレジュメからの抜粋です。

ライノの Saturday Night PogoにThe Droogs - Set My Love On Youが入っていて、これで初めて聞いた人が多かったのかな。

続けて出たライノのL.A. In: A Collection Of Los Angeles Rock And New Wave Bandsにも、再び登場しています↓
Droogs - Ahead of my time
https://www.youtube.com/watch?v=g0Ho0EUx0FY

個人的には、こっちのカヴァーを先に聴いていました↓
Ahead of My Time
https://www.youtube.com/watch?v=M3hNX283cog

こちらは、LAではなくサンフランシスコのバンドですが、1980年のアルバム、気入っていました…

No title

Nighthawkさん、ボクタチ世代には国書はイマイチな印象があると思うけど、この「世界幻想文学大系」は優れものです。

昔興味があったなら、今なら暴落した値段で買えるので是非お読みください。

ナイス有難うございます~
ナイス有難うござい増し

No title

weirdさん、当然レジュメだと思うけど、紀田さんや荒俣さんが飛びつく前に(彼らは英文だから、仏文の動向は英語を通じて知ったと思います)、原文で最初に知ったのは澁澤さんでしょう。

このバンドの「追加情報有難うございます。
ほんとに気に入ったんですよ~
そうしたアンテナがすごすぎるんです。

No title

マーブルの表紙がコレクターズアイテムですね~
時間をかけてゆっくり読んだり鑑賞したいです。
ナイス!

No title

ゴールドさん、マーブル紙は80年代には安価になったので、結構使われましたよ。
このシリーズは、本文レイアウトも凝っているので、ゆっくり味わえます。

ナイス有難うございます~

No title

レーモン・クノーが発掘した作品であることは確かですが、SFとして位置付けたのは、SF研究家のピエール・ヴァルサンです。

ヴァルサンによると、彼が1966年に批評したとき「カシオペアのプサイ」は現存するコピーが5部しかなく(内二部が図書館に収蔵)、SF界にはほとんど知られていなかったそうです。

ヴァルサンの大著Encyclopedie de Utopie et de la sfは、英語圏でも評判だったので、その影響で「プサイ」が英訳されたのではないか、と思います。

No title

記憶をたどると、Droogsのことを知ったのは、偶然古書で入手できたブライアン・ホッグのファンジンでした↓
Brian Hogg covered The Creation and their discography in his excellent magazine "Bam Balam No.4"

The Creation - Canadian Singles Discography... 1966 and 1967
http://www.capitol6000.com/

FEBRUARY 1ST, 2016のポスト参照

またDave Provostは、 Droogsの“Only Game In Town,”に感動して、加入した模様↓
https://www.youtube.com/watch?v=Vhs5y7JuISo

No title

weirdさん、SFというジャンルがいつ頃から文学史の中で正当な位置を占めるようになったのが不明(調べてない)だけど、クノーは「未来小説 roman d'anticipation)」という用語を使って紹介したようです。
訳者によれば、この言葉は science fiction がフランス語で一般化される以前に、ほぼ同じような意味合いで使われていたそうです。

現存していたのは5部だけですか~!

この作家は医者が正業だけど、埋もれてしまったので、ドノエル版で掘り返された経歴以上の詳しいことは分からないとも書いています。
ひとつだけ、ネルヴァルに傾倒していただろうと認められること、没後にティオフル・ゴーチエが彼のために一文を草してるのが目を引きます。
多分そんなところから、渋澤さんは「小ロマン派」の項目で彼を取り上げたんだろうと思います。

「プサイ」の英訳の件、そんな推移があったんですね~

No title

weirdさん、ブライアン・ホッグのファンジン~!
話にも知りませんでした。
手に入れたとはさすがですね~!

この Creation の項目がホッグ・ファンジンの写しなんですね?

Only Game In Town、この曲も聴いた曲のうちのひとつです。
教えてもらったあと怒涛のように聴きまくったから(笑)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

showhanng55

Author:showhanng55
マイナーな60年代ビートミュージックと駄洒落、読書レビュー。

月別アーカイブ

全記事表示リンク

フリーエリア