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バシュラール「蝋燭の焔」・・・・Mama Cass




焔(ほのお)の前で夢想しはじめるとき・・・・焔はその隠喩およびイマージュとしての価値を、この上もなく多様な瞑想の領域に持っている。
(ガストン・バシュラール「蝋燭の焔」澁澤孝輔訳。現代思潮社)



ボクも久しぶりに高尚な気分に浸って詩を書きたくなった。

時刻は午前1時。

バシュラールが教えてくれるように、深夜のこの時間にじ~っと蝋燭の焔を見つめていれば、大量の詩的イマージュが押し寄せてくるはずだ。

大漁の水揚げが期待できるので、ボクは網を片手に身じろぎもせず蝋燭の焔を凝視(みつめ)ていたのだ。


と、来た~

たしかに来たのだ。

思わずボクはこくりと頷いた。

テーブルがひとりでに持ち上がったのだ。



ミューズの声が響く。

「こっくりさん」をやってるんじゃないからね。もっと真面目してちょうだい。

おお~そうだった。そうだった。

心を入れ替えたボクは与謝野晶子の歌を思い浮かべる。



「ああ皐月 仏蘭西の野は 火の色す 君も雛罌粟(こくりこ)われも雛罌粟(こくりこ)」 晶子



他人様の歌に気を取られてはいけない。

ボクは自分の詩想に集中することにした。

あんまり集中しすぎたんだろう。

こくりと寝込んでいた。


小鳥の歌声で我に返ったのだ。


























復讐戦をやらないのかいって??

ママ・キャスに任せるよ。

Dream A Little Dream Of Me です。










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コメント

No title

短足おじさん さん、ナイス有難うございます~

No title

桑の実 さん、ナイス有難うございます~

No title

じゃむとまるこ さん、ナイス有難うございます~

No title

蝋燭の焔は読んでないけどバシュラールの詩学シリーズ、読んだ時に独特の詩の感性の難しさを知って挫折した('∀`)
これは写真のイメージと詩がぴったりな感じね♪
私、彼のロートレアモンの世界を読もうかな~と思ってました♪
この本も難しそうだけど澁澤孝輔訳ならフランス文学の美しさを
感じさせてくれるんでしょうね~♪

No title

joeyさん、詩学シリーズは4冊あって、どれも面白いです。
あとがきを読み返して驚いたんだけど、この本が彼の2冊目の邦訳なんですね。
今じゃほとんど邦訳されてるはずだけど。
66年のことで、ボクが買ったのは学生のときだから71年版。
邦訳の最初が「ロートレアモンの世界」だそうです。
ボクも読んでないので、勉強会でも開きますか~

ナイス有難うございます~

No title

バシュラールの「火」を扱った著作に、焼きたてのゴーフルを食べた思い出から、その黄金色、香り、カリカリとした歯ごたえある音もすべて「火」のイマージュであり、「火」そのものを食べていると言ってもいい、ということが書いてあって、印象に残っています…

調べてみたら『蝋燭の焔』ではなく、『火の精神分析』(せりか書房)でしたが、難しい論理ではない、思い出等の部分しか、覚えていない…

ああ、あと珍しい作家、詩人の引用があって、それが興味深いと思っていました。アンリ・ボスコは、バシュラールのひいきの作家らしく、よく出てくるので、何冊か読んでいます。

南フランスの自然がよく描かれていました…

No title

weirdさん、そんな卑近な例にたとえた箇所もあるんですか?
面白いですね。
「火の精神分析」読んでないので探してみましょう。
ところで、「火の精神分析」を調べる際ぐぐったら、文庫本まで見つかったので、今現在、広く読まれているんですね。
知らなかったのでびっくりでした。
ボクの高校大学時代は、高踏的な前衛雑誌が取り上げるだけのマイナーな存在だったんです。
アンリ・ボスコも知らないとぐぐったら、天沢退治労が訳した本だけ知ってました。
彼の文章とは相性が悪いので読んでないけど。
1世を風靡した凶区の詩人たちも大学に残る人が多かったですね。
前世代の「荒地」の詩人たちとの大きな違いでしょう。

No title

weirdotalesさん、mim*le*i*l さんへのコメントを書こうとしたら、例のごとく誤植をやってましたね。
天沢 退二郎の間違いだとすぐ分かったでしょう~
同人誌「凶区」も当然ご存知ですよね。

No title

はらだたけひでの絵本「パシュラル先生」のモデルは、バシュラール。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/o231633543

そのくらい人気があるのかも…

ボスコの最初の訳書は、江口清訳「少年と川」(1960年)だと思いますが、ずっと絶版で、入手困難でした。日本ブリタニカ/ガリマール・コレクションの一冊として、天退新訳が出て、読みました…多田智満子訳の「ズボンのロバスケ」(学研)も古本で探した…

バシュラールが言及していた「イアサント」(風信子)は翻訳出なかった…

詩は苦手ですが、翻訳は割合読んでます。

ボスコの他、アンドレ・ドーテル、ディーノ・ブッツァーティ等。

奥さんの挿絵もいいと思う(マリ林さん、池袋キャンパスで見かけたが、異彩を放っていました…)。

No title

ランプの光って実際に見た事ないんですよ~ゆっくり見ながら物思いに更けってみたいですね^^
ナイス!

No title

weirdさん、知らないうちに日本でこんな有名人になっていたんですね。
この当時、彼よりもはるかに人気のあったバタイユやミシェル・レリスよりも人気があるのかもしれません。

調べたら「ズボンのロバスケ」は70年の昌伝社が最初のようですね。
この頃の昌伝社は仲間内だけの会社だったので、面白いと思ったらすぐに出したんでしょう。
多田智満子といえばボクには「ヘリオガバルス」です。
アンドレ・ドーテル、ディーノ・ブッツァーティはボクには名前を知ってるだけです。
この辺のイタリア作家と言うと、どしてもカルヴィーノにしか目が向いてなかったから。
ぐぐって出てきた彼の「タタール人の砂漠」は西域ファンとしては是非読みたいです。
奥様が日本人画家なんですか。

No title

ゴールドさん、正確には蝋燭だけど、ランプの光でも同じですよ。
山用の小さなランプを持ってるので、たまに使います。

ナイス有難うございます~

No title

ふふふ、( *´艸`)
「高尚な居眠り」
私は得意です!(笑)

No title

addisonさん、あっ、ボクのお株を奪ったなあ~
得意だなんて~絶対、栗ご飯食べてやる~~~
いやまて、サザエ丼もあったしな・・・ううう迷ってしまうじゃないか~(笑)

ナイス有難うございます~

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こんばんは!

バシュラール「蝋燭の焔」...φ(・ω・ )メモメモ

お写真のランプの明かりの雰囲気がイイですね~♪

今の季節は気持ちよくて、布団に入っていて読んでると
すぐこっくりと寝落ちしてしまいます(笑)そう言えば
体調は良くなりましたでしょうか?ロートレアモンだと
マルドロールの歌は持っていたので、読み返してみます♪

Mama Cass♪

これは歌声にうっとりしますね(笑)でも声はカラッと
してる印象もして秋という感じがしました。海の写真は
ただ眺めてるだけでもイイですね♪(・∀・)ゞ

No title

ぶーさん、蝋燭の写真なんだけど、ランプにしか見えないよね。
もう一度マニュアルを精読して再挑戦してみます。

実は夕べは一睡もしてないんですよ。
しゃっくりが止まらなくて寝付けなかったんです。
もう40時間くらい起きてます。
ロートレアモンは実質的にその1冊だけなんです。

この曲はグループ時代から歌ってるんだけど(スタンダードいえるかどうか? 古い曲です)
ソロになってからも歌い続けたので、よほど気に入ってたんでしょうね。

ナイス有難うございます~

No title

『ズボンのロバスケ』は、1970年に学研で、その後晶文社の「文学のおくりもの」のシリーズに入りました。

ディーノ・ブッツァーティ、昔はマイナーでしたが、最近では「タタール人の沙漠」は岩波文庫にも入っているし、邦訳も随分出ています。

本人は画家が本領だと考えていたようですが、確かに絵も素晴らしい。
特にユニークなのは、コミックスというか、グラフィック・ノヴェル↓
http://50watts.com/Dino-Buzzati-s-Poem-Strip

マリ林の挿絵は、こんな感じ↓
https://twitter.com/legrandsnes/status/671558314770038785

No title

weirdさん、学研→晶文社→学研だったんですか?
個人的に、古いイメージを引きずったままなので、学研を本屋さんとしてきちんと認識したことがなく、以外でした。

「タタール人」は嬉しい情報です。
明日、街へ出るので早速買い求めてます。
面白かったら他の作品にも手を出してみましょう。

ブッツァーティの絵、未来派風でもありシュールでもあり、かなり面白いですね。
奥さんの絵は、骨太なところがいいです。

No title

ズボンのロバスケ 1970年12月10日 初版本 学習研究社 アンリ・ボスコ作
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/x544337065

ズボンをはいたロバ (文学のおくりもの 21)晶文社 (1977)

今は絶版?

ブッツァーティ 生誕110年記念↓
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2017/0527/8p.html

「夜の挿話」 ディーノ・ブッツァーティ作品集
http://www.keibunsha-books.com/shopdetail/000000021220/

No title

weirdさん、さらなる情報、感謝です。
「石の幻影」のみ書影に記憶があります。
引退したのは2006年だけど、実質的には04年から現役生活とは別れを告げているので、発行年を見る限り、知らなくて当然という気がします。
04年以降、海外文学に限らず、日本文学の新刊にもほとんど興味を示さず今日まで来ているから。

学研の「ズボンをはいたロバ」、これは書影さえ記憶にないです。
70年ですか~!!

取引先銀行のATMが明日8時まで使用不能と分かったので、今日は出かけず。
明日、読むのが楽しみです。

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マイナーな60年代ビートミュージックと駄洒落、読書レビュー。

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