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鈴木清順監督を偲んで。

鈴木清順監督が13日に亡くったといまニュースで知った。

高校大学時代、最も好きな監督さんだったので、思いつくままに拾い上げて冥福を祈ろう。

復帰後の「ツィゴイネルワイゼン」以下は観てないので、それ以前の作品から。


高校時代、最初に清順映画を知った「けんかえれじい」(66年公開)。もちろんロードショー公開から何年も経った後の名画座で観たのだ。

戦前、旧制中学の高橋英樹が喧嘩に明け暮れる話だ。

喧嘩道修行のお師匠さんが川津祐介で、かっこよかったなあ~

一発でファンになってしまった。

好きな女の子を思いながらピアノを弾くシーンは、指じゃなくてパンツを脱いで、つまり石原慎太郎が「太陽の季節」で描いた障子を破くシーンと同じ。

昭和10年と言う設定。

新天地を求めて旅立つ列車の中で北一輝に出会う。

ワンシーンだが、緑川宏の北一輝は忘れらない衝撃的な印象だった。

緑川宏はあんまり有名じゃないバイプレイヤーだと思うが、この北一輝のワンシーン、眼力だけで、日本映画史に残る俳優になったと独断と偏見で断言するのだ。



















同じく高校時代に名画座で観た「刺青一代」(65年公開)。

昭和初期が舞台のヤクザ映画。

ラスト、高橋英樹が殴り込むシーンでは、ふすまを開けるたびに原色の赤や青や緑といった色彩が画面いっぱいに広がり、美的興奮を抑えきれなかった。
















赤木圭一郎が最初に主演した「素っ裸の年齢」(59年)。

この映画は探しに捜し歩いて、ようやく見ることができた。

ストーリーはもう忘れたが、トニーはカミナリ族(暴走族が始まる以前の呼称だ)。

そのオートバイ兄ちゃんに憧れる少年と少年のお祖父さん、左卜全(ひだりぼくぜん)がいい味で印象に残っている。

赤木圭一郎はラスト事故死。

















渡哲也主演の「東京流れ者」(66年)

色々つじつまの合わないところが多く、そんな清順映画が好きなファンに人気が高い映画だ。

All Cinema からの引用。

「任侠映画風の新潟編、コメディ風の北九州編、そしてハードボイルド風の東京編という、趣向を凝らした構成となっている」

予告編が見られるのでどうぞ。























鈴木清順が日活を追われることになった「殺しの烙印」(67年)

殺し屋の宍戸錠が御飯フェチで、ご飯の炊きあがる炊飯器に頬ずりしながら「たまんねえな~この匂い~」と恍惚の表情になるシーンが最高。

画面にはひっかき傷が現れたりで、斬新すぎるほど斬新な映像。

興行は失敗。

こんな訳の分からん映画を作りやがって、~と日活を追われたが、後年、国際的な評価が高くなった。












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コメント

No title

何ともコメのしようがないですな(笑)

まるで疎いんですよ、この手のに(笑)

ただ、太陽の季節の襖のシーンは有名ですよね(笑)、もしかして、同じってことは、、ピアノを弾くんですか?単音しか鳴らねぇーー!(笑)

それは斬新だ!(笑)

No title

umeさん、あら、邦画はダメなんだ~

ピアノのシーン、はい、ご想像通りです~(笑)

ナイス有難うございます~

No title

やっぱり~斬新というか炊飯器にほおずりのほうがツボかな
これら諸作品を知らないのは残念。
「ツィゴイネルワイゼン」はアングラ臭ムンムンで好みでした。

No title

じゃむとまるこさん、取り上げたどの作品も40年以上前に観たきりだけど、忘れないもんですね。
御飯フェチのシーンは何度も出てきて、そのたびに大笑いしました。

「ツィゴイネルワイゼン」は役者さんもアングラ出身者が多かったんじゃありません??

機会ががあればと思ってるうちにずるずる来てます。

ナイス有難うございます~

No title

調べてみると鈴木監督は「肉体の門」だけ見ていました。
かなり若い頃だったから、ちょっと衝撃的でしたね。
それにしてもピアノのシーンはすごいですね。
でも、愛が伝わるとは思えないですよね、その弾き方じゃあ。。。
むしろ相当引きますよ~ (笑)。
ご飯フェチってのは、何か惹かれます。
白黒の画像がなんか芸術的な香りもしますけどね。。

No title

丁度、今から清順監督の記事を自分も書こうと思ってました。
異端児な監督で、日活らしくない、奇妙な作風は最高でした。
もしかしたら五社協定時代 東映だったら干されてなかったかも知れませんね。

No title

それぞれの俳優が知ってますが、映画は観たことがありません。
皆さん、若いですね~!
shoさんの男臭い青春ですね!

No title

Mymbleさん、いいなあ~「肉体の門」はボクは見てないんですよ~
ピアノのシーン、女の子はもちろんそんなことをしてるなんて知りませんって(笑)

御飯フェチにのシーンは、真面目にやってるだけにおかしいです。
この映画で一番印象に残ってるシーンです。

ナイス有難うございます~

No title

sidoさん、監督の映画に出演したことはないんですか??

日活には異端的な作家が多かったんです。
しかし鈴木監督は特別に異端的でした。
5社協定、おお~業界にいるだけにそんな古いことをご存じなんですね。
記事アップ、楽しみにしてます。

ナイス有難うございます~

No title

まこちゃん、日活時代、この監督さんの女性ファンは少なかったです。

渡哲也も高橋英樹もこんなに若かったんですね~
俳優さんって、若い頃の雄姿が永遠に残るから羨ましい職業だなあ~と思います。

ナイス有難うございます~

No title

鈴木清順監督、多くの作品を手がけた監督さんなのね。
どの紹介の映画も観た事はないのだけれど
父が自分が赤木圭一郎に似てる、と自分で言ってたのを
写真をみて思い出しました('∀`)
渡哲也の東京流れ者をカラオケで歌っていたのも思い出したわ;
その世代には影響が多くあった作品を沢山残していったのね。
ご冥福をお祈り致します。

No title

> sho*ha*ng*5さん
鈴木清順監督の映画は
「ツィゴイネルワイゼン」はBSで見ました。
あとは、全くの未見ですが....
「殺しの烙印」イメージ的に
ゴダール作品の「気狂いピエロ」のように
思えてきました。
失礼、ズレコメでした。
紹介ありがとうございます。

No title

joeyさん、ゴルゴパパの思い出に結び付いてボクも嬉しいよ~
パパちゃんトニー似だったんだ~
そんないい男が父親だから、たいていの男が物足りなく映るんだな。~納得
60年代からコアなファンには絶大な人気のある監督さんで、80年代以降は一般ファンにまで浸透したみたいですね。
訃報を聞いて、ああ~ボクの青春も終わった~と感じました

ナイス有難うございます~

No title

まりっぺさん、若い世代には「ツシゴイネルワイゼン」の人気が断然のようですね。
ボクは見てないから何とも言えないけど、鈴木映画の美学の結晶という評が多いです。

「殺しの烙印」、訳の分からないところは「きちがいピエロ」に似てるかもです。

ナイス有難うございます~

No title

ツゴイネルは確かテントで見たかな?
その斬新な映像にとても魅かれました。感覚がすばらしかった。
次の「陽炎座」も見ましたが「夢二」は見てないかなあ。
以前は知らないのです~。

No title

arisonさん、テントでですか~!
どこまでもアングラにこだわったんですね。

日活時代から、映像の斬新な美で知られた監督さんだから、集大成と言われる「ツィゴイネルワイゼン」では、制約なしに思い切りやれたんでしょうね。観てないから分からないけど。

No title

けんかえれじいってタイトルが時代を感じさせますね^^

ポスターのデザインも子供の頃に行った銭湯に、似たようなのが沢山貼ってあったのを思い出しました^^

ナイス!

No title

ゴールドさん、タイトルがいいよね~
喧嘩修業があるんですよ。
川津裕介先生が免許皆伝を許すので、あとは勇んで喧嘩三昧の日々を過ごすんです。
青春です~!

この当時の邦画のポスターって、どれもこんな感じでしたね。

ナイス有難うございます~

No title

遅くにすみませ~ん!:(;゙゚'ω゚'):

鈴木監督、長生きなさってたんですね。
私は「ツゥゴイネルワイゼン」から観たんですが
映像美とミステリアスさに惹かれました。

それ以前の作品も観なくちゃ!
素晴らしい作品も残してくださったことに感謝したいです。

No title

Irisさん、鈴木監督の代表作は「ツィゴイネルワイゼン」ということになってるらしいので、いい作品をご覧になったと思います。
ボクは60年代からのファンなので、日活時代に拘ってるだけです。

アイリスさんは日活時代を、ボクはフリー時代を見ればいいってことですよね~(笑)

ナイス有難うございます~

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マイナーな60年代ビートミュージックと駄洒落、読書レビュー。

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