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マニアックな世界・・・・陰溝蠅兒と Geater Davis








谷弘兒(たに・ひろじ。兒は児の旧字)のことは、もう2度取り上げた。

漫画雑誌「ガロ」で活躍していたマイナーな漫画家さんだ。

マニアックなファンが多い。


この人は最初、陰溝蠅兒(かげみぞ・ようじ。ハイジの洒落で、はえじ、かもしれないが(苦笑)。蠅は蝿の旧字)の名前で登場してきた。

陰溝蠅兒の筆名で71年から83年にかけて発表された作品を収録したのが1番目の写真の「夢幻城殺人事件」。

作者名と同じ、陰溝蠅兒を名乗る探偵が活躍する「夢幻城殺人事件」と「蝙蝠(こうもり)横丁」の中篇、その他の短編が収録されている。

彼の第1作と第2作は未収録。




異端の美やら異端の文学やらが流行った時代なので、絵柄も異端的ならストーリーも異端的で悪夢的エロティシズムに満ち満ちている。

健康な人なら決して近づかない世界だ。

しかし、早くも後年の「怪傑蜃気楼(ミラージュ)」に観られるような、復古趣味とユーモアのセンスが顔を出している。


2枚目の写真、「読者よ! 次号を待て!」なんて、戦前の探偵雑誌「新青年」あたりから採ってきたのか??

昭和30年代の漫画雑誌にもあった言葉のような気もするが・・・?



閑話休題(はなしはふたつにわかる。・・とルビを振れば、滝沢馬琴を読んだ人ならにやりと笑うはずだ)、「ガロ」を発行していた青林堂は、神田神保町の材木屋の2階にあった。

ボクも何度か前を通りかかったことがある。

正確には猿楽町だったと思うが、都内の地理に詳しくない人にはそんな違いなんてどうでもいいはずだ。

わざわざ「神田神保町」と書いて「神田」と書かないのは、JR山手線の駅がある「神田」という街と「神保町」という街では性格が全く違うからだ。

青林堂創業者の長井勝一氏没後、経営者が何度か替わり、現在はネトウヨ雑誌を出版しているが、全くの別物。

「ガロ」時代の青林堂と混同してはいけない。





話を元に戻すと、この単行本は95年に「ペヨトル工房」というところから発売された。

ペヨトル工房は、60年代後半~70年代のリトルマガジンの系譜に連なる「夜想」という雑誌を80年代に出していたことで知られる。

サブカルチャ満載の雑誌だ。





























マニアックなディープソウルファンの間で人気が高まったのが Geater Davis という人。

存命中はテキサスのローカルスターの1人にすぎなかったが、84年に42歳の若さで亡くなった後、評価は高まるばかり。

98年には未発表の音源を集めたCDまで発売された。


70年にレコードデビューし、この最初の Sweet Woman's Love が彼のキャリアの中での一番のヒット曲となるが(以後ヒットはなし)、コアなファンに支持されて20枚のシングルと2枚のアルバムを残している。


71年の1stアルバム Sweet Woman's Love には名曲 For Your Precious Love が収められていて、O.V.Wright や Otis Redding と比べても遜色ない出来栄え。

スウィートだけどざらついた、と形容される彼の歌声が堪能出来ます。

シングルヴァージョンもあるけど、アルバムヴァージョンのほうが断然です。




もう1曲いきましょうか。

未発音源から A Sad Shade of Blue



いま何種類かのCDが手に入るので、顔が分かる写真を。





















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コメント

No title

かなりのアングラきましたな(爆)
まだ踏み込めてません。
寺山やラクダの世界観に近いですか?

神田地域は良く行きますが、駅により特徴が違いますね!!
やはり神保町はアングラ書籍の里

未だ家からも近いのでチャリで良く行きます。

No title

ガロ系の漫画、興味はあるんですが
タイムリーでは無いので後追いで知らない事が殆どなので
こうやってブログ発信してくれるのは嬉しいです(*´▽`*)
なんか今、アイドルばっかで芸術面に即したカッコいい文化が
無くなっちゃってる気がするなぁ。。。「夜想」の表紙とか
めちゃめちゃ素敵ですね!

No title

sido さん、畸形趣味が似通ってるくらいですね。

あのへんは駅ごとに別の世界ですね(笑)
神保町へは自転車で行ける距離なんですか~!
いいなあ~
ボクはもう11年、ご無沙汰です(苦笑)

ナイス有難うございます~

No title

anzuさん、南伸坊も安西水丸も「ガロ」でデヴューしたんですよ。
商業雑誌じゃなかったので、いろんな才能の人たちが関わってます。
面白かったです。
時代ってヤツでしょうね。

「夜想」のADはミルキィ・イソベという人です。
名前を聞いたことがあると思いますよ。

ナイス有難うございます~

No title

「怪傑ミラージュ絶体絶命!」観た~~~い!
こういうの好き好き♪

ガロはちょっとお兄様方が読む本だったので、チラッとしか読んでません
とはいえ、つげ義春とかは読んでるけど(^^ゞ

No title

snow さん、「怪傑ミラージュ」は文句なしに楽しめます。
細部にこだわりがあるので、探しながら読むのも面白いです。
ネットで探して見つかったら手に入れてくだっさい。
お勧めです~

ナイスも有難うございます~

No title

ホントにマニアックな世界だ~
絵柄もおどろおどろしいですね(^_^;)
でも不思議とヤラしく感じないな^^芸術的な感じがします~
そしてソウルフルなヴォーカル、渋~いですね♪

No title

夢幻城殺人事件の表紙だけで、もう興味を惹かれちゃうわ('∀`)
絵柄も異端的ならストーリーも異端的で悪夢的エロティシズムに満ち満ちているってステキ♥ワクワク♥凸♥
夜想も退廃的で耽美だし♪
Geater Davisって初めて聴いたけど、少し鼻にかかってザラついた感じがセクシーだわ('∀`)

No title

プチマリーさん、いやらしくはないですよ。
アートなんだろうと思う。

渋くていい声ですよね。

ナイス有難うございます~

No title

joey さん、「夢幻城殺人事件」は女性でも安心して読めます。
「蝙蝠横丁」は、おどろどろしいところがあるので、受け付けない人には絶対ダメでしょうね。

「夜想」は毎号、特集形式なので、古本屋で面白そうな特集号だったら買い求めて損はしないですよ。

この人、とてもいいですよね。
好きなアーチストの1人です。

ナイス有難うございます~

No title

絵が凄いですね~最近の本ではありえない素晴らしさがあります^^

そこらへんも含めてコレクションの価値があるんでしょうね^^

音楽もナイス!

No title

一言で神田といっても広い街ですよね~。私は須田町あたりの蕎麦屋にちょくちょく出向いています。

アングラワールドはshowさんの独壇場ですね!
Geater Davis 再評価が嬉しいです。

No title

こんばんは~
二枚目の写真、次回予告の文章がなんとも味がありますね^_^「刮目して見よっ!!」みたいな感じで、興味をそそられます。

Geater Davisは初めて聴きましたが、声がたまらんです♡

No title

ゴールドさん、「ガロ」は商業誌というより同人誌に近かったので、作家さんはみんな個性的でした。

この人も超個性的。
マニア心をくすぐるんですよね。

音楽も気に入ってくれて有難うございます~

No title

ティーンさん、須田町のお焼け残った一角に昔、ボクもよく通ってました。
あの雰囲気好きだったんですよ。

やぶ蕎麦が出火してから、一度も訪ねてないんだけど、このあいだ写真を見たら、高層ビルが建ち並んで取り巻かれてるんですね。

都内は遠くなりにけり、です~(笑)

高校大学とアングラ世界を追っかけてたから(爆)

Geater Davis、評価は年々うなぎのぼりのようですよ。

ナイス有難うございます~

No title

のぶさん、ノスタルジックだけど、洒落た文句ですよね。
そこに食いついてくれるなんて嬉しいなあ~

この人の声いいでしょう~

ナイスも有難うございます~

No title

私は極めて健康ですが、大いに近づきましたよ(笑)

夜想にははまりましたね~
やっぱり不健康な青年だったのかな~?^^;

No title

ちゃーりーさん、「夜想」のファンでしたか。

もうこのころはサブカルチャーも定着してたので、不健康じゃないですよ~

ただ、健全とも言えないかも(笑)

ナイス有難うございます~

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マイナーな60年代ビートミュージックと駄洒落、読書レビュー。

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